プロフィール
中学3年のとき、漠然と大学進学を考えていた私は、少人数制の特進コースに惹かれて学校見学に参加しました。そして、校内を案内してくれたTGSA(ボランティアで学校説明会をサポートする生徒のグループ)の対応が丁寧で分かりやすく、さらにその方が特進コースだったので、立川女子への入学を真剣に考えるようになりました。
入学後は「自分には勉強と部活動で忙しいくらいがちょうどいい。どちらも手を抜かずにやっていこう」と、吹奏楽部に入部して学業との両立に励みました。また、入学のきっかけになったTGSAにも所属し、受験生に学校生活について語ったり、保護者の質問に答えたりしました。すると、TGSAの活動を通して人と話すことに自信が持てるようになり、先生方と話す時間もどんどん増え、いつしか何事にも積極的になっていました。
高校2年で理系を選択してから勉強に一層身が入るようになった私は、夏休みも毎日登校しました。学校で毎年行われる夏期講習に理科の講座がなかったので、先生に「私専用の講座を作ってください!」と直談判し、先生が空いている時間を探しては勉強を見てもらい、朝から夕方まで理科と数学の基礎固めに徹しました。
秋休みには、特進コース恒例の勉強合宿があります。3学年の特進生全員が代々木オリンピックセンターの宿舎に籠り、3泊4日で朝9時から夜9時過ぎまで勉強漬けに。1年次は秋までの復習を、2年次はこれまでの振り返りをしながら受験に向けて気持ちを切り替え、3年次は受験対策に没頭しました。学校の先生が1日8コマの授業を担当するのですが、授業のない先生方も宿舎まで応援に来て勉強をサポートしてくれたことが嬉しかったです。また、宿舎のご飯がびっくりするほど美味しくて、食事を楽しみに合宿を乗り切ることができました。3年間を振り返り、私が一番印象に残っている行事は、この勉強合宿です。
夏・秋休み以外にも、放課後には「学習メンタープログラム」があり、現役の大学生が来校して勉強を教えてくれました。大学生は3人いて、特進コースの3学年を1人ずつ担当するので、歳の近い先輩に受験勉強や進路についてじっくり相談することができ、ありがたかったです。最初は大学で栄養学を専攻するつもりでしたが、いろいろな話を聞く中で薬学に興味を持つようになり、自分の進むべき道が決まりました。志望校を東京薬科大学に定め、AO入試で志望動機書を書く際には、私の下書きを担任の先生が何度も添削してくれました。
こうして、学校の取り組みや勉強に集中できる少人数制の特進コースの環境、私の勉強のリクエストに120%応えてくれた先生方のおかげで、予備校に通うことなく東京薬科大学に現役合格することができました。
成績が向上しただけでなく、TGSAの活動で積極性や社交性を身につけたこと、勉強しながら3年生まで部活動をやり切ったことなど、立川女子で得た経験は私を大きく成長させたと感じています。