プロフィール
私は中学から続けてきた吹奏楽をするために入学を決めました。中学校の吹奏楽部は練習が厳しく、土日も毎週練習があり、3年間部活動に明け暮れました。立川女子の吹奏楽部は実績があったので、文化祭で演奏を聴き、顧問の先生と話をして、この学校なら中学時代に培った演奏技術を活かせると思ったのです。
ただ、立川女子の吹奏楽部は演奏レベルは高いものの、マーチングの実績はありませんでした。中学時代に演奏とマーチングを両方経験していた私は、高校でもマーチングをやりたいという気持ちが抑え切れず、2年のとき顧問の先生に想いをぶつけました。すると先生から許可が下りて、本格的にマーチングを取り入れることになったのです。しかし、そこからが大変でした。大勢の人間が一堂に動くマーチングでは、「一歩で何センチ進む」など、細かいルールを決めてパフォーマンスを披露します。そうした技術を部員に基礎から教えること、初心者のレベルに合わせたマーチングの構成を考えること……やることは山ほどあるのに、経験者は私と姉、1学年上の先輩1人だけ。中学時代は経験豊富な先生の指示通りに動いていればよかったけれど、高校では私が先生の代わりをしなければなりませんでした。人の上に立って指導するタイプではないので、知識や技術があっても教えることにストレスを感じる日々が続きましたが、諦めず、常に「分かりやすく伝えるためにはどうすればいいか」を考えて実践しました。悩みながらも教えることを続けていたら、不思議なことに教えること自体が徐々に楽しくなり、みんなが少しずつマーチングを覚え、やりがいを感じていることが分かると、「もう少し難しい技術を構成に取り入れてみよう」と考えるようになり、どんどん部活動にのめり込んでいきました。その結果、2年の文化祭では満足のいくマーチングを披露することができました。当日は吹奏楽部の活動に追われて目の回る忙しさで、クラスやクラブの出し物は一切楽しめませんでしたが、文化祭は私にとって一番思い出深い行事になりました。
総合コースは部活動に没頭できることと、人数の多いクラスでたくさん友達ができることが自分に向いていました。生徒の選ぶ進路は、大学・短大・専門学校進学や就職など、さまざまです。1・2年で実施する“進路の日”では、大学や専門学校の方が来校し、模擬授業などの体験プログラムが行われ、進路について考えることができます。また、2年の夏休みにはキャリア教育として、「大学と専門学校をいくつか見学する」という課題が出ます。私は学校訪問を経て、ぼんやりしていた夢を具体的に考えるようになりましたし、見学を重ねたことでチェックポイントを絞れるようになったので、3年で本格的に専門学校選びをするとき大変役立ちました。
吹奏楽部の顧問の先生に進路相談をして勧められた学校が、進学先となった専門学校です。動物が好きで飼育員になりたいという私に、専門学校の職員の方は、就職が困難な現実や、今後の業界のことを教えてくれて、「あなたには飼育より看護が向いている」とアドバイスしてくれました。いまは、新たに国家資格となる動物専門の看護師になるべく勉強中です。新しい夢と、素晴らしい学校に巡り合えたのは顧問の先生のおかげです。